この素晴らしい世界を生きるために
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第5回本屋大賞に輝いた伊坂幸太郎さんの作品です

「伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか」という発想から生まれたというこの作品は、確かに素晴らしいエンターテインメント作品でした

さすがは伊坂幸太郎さんという巧みな物語の構成です。
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の逃亡劇!
なんかハリウッド映画にありそうな設定ですが、真犯人を探して大暴れしてとりあえず大爆発で恋人と抱き合ってハッピーエンドみたいな軽い物語ではありません。
かと言って、重ーく暗ーい物語でもありません。
そのバランスが絶妙だから、これほどおもしろく、同時にメッセージ性も強い読み応えのある小説になっているのだと思います。
この作品を読んで強く感じたのは、「事件」は偶然起きるのではなく、意識的に或いは無意識的に作られるということ。
そして、人との「繋がり」の不思議と強さです

貸してくれてありがとう

「逃げろよ。無様な姿を晒してもいいから、とにかく逃げて、生きろ。人間、生きててなんぼだ」
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