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めずらしいことに、「美味しい本」として紹介してもらいました

三軒茶屋の路地裏にあるビアバー「香菜里屋」。
ヨークシャーテリアに似た、異常なほど頭の切れるマスター、工藤哲也。
そして、間違いなく美味しい料理の数々・・・。
まもなく工藤が盛大に湯気をあげる平皿を持ってきた。平皿と見えたのは、帆たての貝殻である。それも普通の大きさではない。プロレスラーの掌を、」さらに拡大したといっても過言ではない大きさの帆たての貝殻である。その縁まで澄んだスープが満たされ、ところどころに白い身が透かし見える。そして細長い身が幾つか。スープに浮いた油膜から、バターの香りが強烈なほどの勢いで鼻孔に攻め入ってくる。
「三年ものの帆たてだそうですよ」
(中略)
「コキールというよりも『小鍋たて』と、言いたいところです。生きたままの帆たてを貝殻ごと使ってみました。味は酒と醬油のみ、それにバターを仕上げに少しだけ。贅沢でしょ」
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