この素晴らしい世界を生きるために
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それは、一日一組だけの、ちょっと変わった食堂だ。
前日までにお客様と面接もしくはファックスやメールでやり取りし、何が食べたいかとか、家族構成とか将来の夢とか予算などを、細かく調査する。私はその結果に基づいて、当日のメニューを考える。
夜遅くなってしまうと、隣接するスナック・アムールのカラオケや話し声がうるさくなるので、できれば、食事のスタートは夕方六時くらいからにしよう。そして、食堂かたつむりの名前にふさわしく、ゆっくりと時間をかけて味わってもらいたい。だから、時計は置かずに、必要な時だけキッチンタイマーを使う。
煙の匂いが料理の味に影響するので、食堂の中はすべて禁煙。音楽は、厨房から聞こえる料理の音や外にいる鳥や生き物の気配を感じ取ってもらいたいので、かけない。
いつか夢で見たような、愛に溢れた食堂をこの本に見つけました

熊さんにも、お妾さんにも、桃ちゃんにも、跡取りさんと先生にも、梢ちゃんとウサギにも、おじいさんと家族にも、ネオコンにも、おかんにも。
ぬか床にも、おっぱい山にも、、無花果の木にも、ふくろう爺にも、無花果カレーにも、ジュテームスープにも、お子様ランチにも、かたつむり号にも、ビスケットにも、赤カブにも、クリスタルのロゼにも、だし茶漬けにも、エルメスにも、鳩にも。
すべてが愛に溢れていて、幸せで、幸せすぎて涙がでました

愛なんて言うと大げさに聞こえるかもしれないけど、「食べる」や「料理を作る」は「愛する」や「生きる」にとても近しいと僕は感じています。
だから、それらが起こす小さな奇跡も「ああ、こんなこともあるだろうな」と幸せに感じるのです

この本を貸してくれた友人に深く感謝します

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