この素晴らしい世界を生きるために
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戦後のアマゾン移民のことはどこかで聞いたことがあったが、まさかこれほどとは・・・。
戦後、理想の大地を夢見てブラジルに渡った4万人もの日本人が、政府の「棄民政策」の犠牲になった。
あまり知られることもなく忘れ去られようとしていた・・・しかしどれほど苦しくつらくても決して忘れてはならない、知らなければならない過去。
作者は長期の南米取材と綿密な調査によって、この過去と真摯に向き合ってリアリティをもった文章を書いてくれています。100ページ余りの第一章「アマゾン牢人」を読むのに、普通の何倍もの時間がかかりました。
街娼や乞食にまで落ちぶれた日本人のことを思い出せ
犬同然に扱われた四万の民の苦しみを知れ
40年の時を経て、日本政府を相手にした壮大な復讐劇が幕を開ける。
登場人物たちは“過去”に囚われているだけではない。
まさに懸命に“現在”を生き抜き、“未来”を信じて歩き出そうとしている。
だからこそこの小説は本当に素晴らしい!
これほど重い過去を背負いながらも、心から笑えることに震えるような感動を覚えました。
たかこちゃん、げんきですか?おれはげんきです。
この小説に出会わせてくれた大切な友人に感謝します

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