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伊坂幸太郎さんの作品を初めて読みました。
無表情を装ってそっけなく、ぶつぶつに切れた文章ははじめはとっても読みにくかったです。
正直中盤までは何度も読みながら寝ちゃいました
ただこれがこの人の作り出す空気なのだと気づき、伝えたいことが見えてきてからははまりました
この本を単なる謎解きのミステリーとして読むことはもったいない。
あと作品中に数多く引用される言葉や寓話などが、とってもおもしろい。
ガンジー、ジャン・リュック・ゴダール、バタイユ、トルストイ、マルキ・ド・サド、DNA、桃太郎、フェルマーの定理、カラマーゾフの兄弟、アレクサンダー・グラハム・ベル、ラスコーの壁画、ネアンデルタール人、メロス・・・
すべてが作品の世界からずれていないというのは見事です
きっと“重力”は消えてなくなったりはしない。
でも、その中でもなにかを飛び越えることはできる。
或いは落ちても大丈夫でいられる。
そう信じられるものを持っていることが大切なんだ。
「気休めは役に立たないかな、兄貴」
「そうでもないさ」と私は答えた。「母さんは気休めが好きだった。人を救うのは、気休めの美味い料理だと信じていた」
「何だ、そうか」春は目尻に皺をつくり、微笑んだ。
読んで字の如く「会って話をすること」は、本当に素晴らしい。
それができるということは、それだけでなんて幸運なことだろう。
生きていれば、本当にいろんなことがある。
つらいことも、悲しいことも、ずるいことも、醜いことも・・・。
それでも、なにがあっても会って話したほうがいい。
なにもなかったことにはできないけれど、きっと乗り越えることができる。
だから、生きて繋がっていればなんとかなる!
そんなこんなで生まれて初めて自分からナス(つけ合わせの焼きナス)を食べました
おいしい・・・とまではいかなかったけど、なんとか飲み込めました。
自分で自分をほめてあげました

トラ柄猫(ふてぶてしい)
三毛猫(身軽)
毛足の長い灰色猫(三毛と仲良し)
ちっちゃい黒猫(そっけない)
白と黒のブチ猫(鼻がきれいなピンク)
この5匹には会いました





庭は陽当たりがいいので、日向ぼっこにきてるのかもしれません


今まで出会ったことのない小説でした。
まさに冒険活劇!!
こんな本も書けるなんて、恩田陸さんは本当に多才です

予測不可能な展開の連続で、もうハラハラドキドキです

「練がんばれー!」とか「チカしっかり!」とかって応援しながら、手に汗握って夢中で読みました


僕の中でははっきりと映像が見えていて、大作アドベンチャー映画(壮大すぎて実写化は不可能だろうけど)を観たような読後感です。
あーおもしろかった

それは祖父の口癖だった。人生は無為に過ごすには長過ぎる。けれど、何かをしようと思ったら短過ぎるのだと。
あれが始まりだった。あれから何日か経って、今まだ自分は生きている。あの時と違った人間になって、まだ生きている。
戦後のアマゾン移民のことはどこかで聞いたことがあったが、まさかこれほどとは・・・。
戦後、理想の大地を夢見てブラジルに渡った4万人もの日本人が、政府の「棄民政策」の犠牲になった。
あまり知られることもなく忘れ去られようとしていた・・・しかしどれほど苦しくつらくても決して忘れてはならない、知らなければならない過去。
作者は長期の南米取材と綿密な調査によって、この過去と真摯に向き合ってリアリティをもった文章を書いてくれています。100ページ余りの第一章「アマゾン牢人」を読むのに、普通の何倍もの時間がかかりました。
街娼や乞食にまで落ちぶれた日本人のことを思い出せ
犬同然に扱われた四万の民の苦しみを知れ
40年の時を経て、日本政府を相手にした壮大な復讐劇が幕を開ける。
登場人物たちは“過去”に囚われているだけではない。
まさに懸命に“現在”を生き抜き、“未来”を信じて歩き出そうとしている。
だからこそこの小説は本当に素晴らしい!
これほど重い過去を背負いながらも、心から笑えることに震えるような感動を覚えました。
たかこちゃん、げんきですか?おれはげんきです。
この小説に出会わせてくれた大切な友人に感謝します
