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なぜか今まで手にとらなかった江國香織さん。
なんとなく敬遠してきたのは、きっと僕の心(あるいは魂)がまだいまはその時期じゃないと言っていたのかもしれない。
その時がきたのでしょう。
足を踏み入れたら、どっぷりでした。
『号泣する準備はできていた』、『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』、『つめたいよるに』、『がらくた』、『冷静と情熱のあいだ』
ある意味でとても読みやすく(溺れやすく)、その空気に肌が馴染んでしまい、離れがたくて、立て続けに読んでしまいました。
とりわけ、この女性たちは・・・。
美しくて、冷たくて、官能的で、か弱くて、傲慢で、寂しげで、愛にあふれていて、情熱的で、だらしなくて、現実的で、柔らかくて、どこか大人っぽくて、どこか子どもっほくて、素直で、嘘つきで、打算的で、ばかで、幸せそうで、とてもかなわないほど強くて、矛盾していて、完璧で、不器用で・・・・・・
どうしようもなく愛おしい。
こんな女性に触れたくなる。
それは、肉体的な意味ではなく(もちろんそれも魅力的だけれど)、僕のと似ているようでいつも未知で、けっして所有できない宝物のような、そんな女性の魂に触れてみたくなるということ。
この感覚は、「渇き」に似ていなくもない。
こんなふうに感じさせてくれる世界には、なかなか巡り合えるものではない。
この出逢いに感謝
もう一回しよう。愛してるわ。すごくよ。どんなに会いたかったか、もしかしてあなたにもわかってもらえないかもしれないくらい。