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世界的にも有名な宇宙物理学者、佐藤勝彦さんによる『眠れなくなる宇宙のはなし』
宇宙のはなしが大好きな僕にはぴったりの本です
それにしても、久しぶりに小説以外の本を読みました。
やっぱり前みたいにもうちょっといろんな本を読むようにしようかなと思いました。
この本のおもしろいのは、ひとが宇宙をどのように見つめてきたのかがとってもわかりやすく書かれていること。
何千年も前からひとは宇宙を見上げてきた、というそのことが当たり前のようで、奇跡なんです。
古代インドでは、世界の中心にはとてつもなく高い山がそびえていて、太陽や月、星々はその周囲を回っていた。大地は半球状で、巨大な三頭のゾウの背中に乗っていて、さらにそのゾウは巨大なカメの上に、カメはとぐろを巻いた巨大なヘビの上に乗っていた。
古代中国では、平らな四角形の大地の上に対して平行に平らな円盤状の天があり、その天が星々とともにくるくると回っていた。
ヘブライ人の宇宙では、神はまず大地を創造し、「光あれ」と唱えて光と闇を分けた。
日本ではイザナギとイザナミが国土を生んだ。
北欧では、巨人ユミルの血が海に、身体が大地に、骨は山脈に、頭蓋骨は天空になった。
インドのヒンドゥー教では、ブラフマーが宇宙卵を二つに割って天と地を作った。
古代エジプトでは、原初の海から神が生まれ、天地が造られた。
んー・・・こんな宇宙の話は本当に尽きないですね。
古代ギリシャの哲学的な宇宙も、中世キリスト教の神秘的な宇宙も、ケプラー宇宙も、ブラーエの宇宙も、ガリレオの宇宙も、ニュートンの宇宙も、アインシュタインの宇宙も、ルメートルの宇宙も、ハッブルの宇宙も、ホーキングの宇宙も・・・・・・みんなみんな「宇宙」なんです。
最新の研究では、この宇宙は137億年前に超高温のミクロの卵として生まれたと言われているけれど、知れば知るほどやっぱり宇宙は魅力的な謎で満ちています。
「無」からの宇宙創造、特異点、インフレーション膨張、宇宙の95%を占める暗黒物質や暗黒エネルギー。
それどころか、この宇宙は10の方向をもつ10次元空間の中を漂う薄い膜のような存在かもしれないなんてことまで言われているんです・・・。
もう、ひとの想像をはるかに超えています。
でもそれは遠い遠いどこかの話ではなく、まさにいまこの僕は宇宙の中にいるということ、僕も宇宙の一部なんだということが、嬉しくて嬉しくてたまらないのです
むつかしい知識なんていらないから、一緒に宇宙を見上げて、この素晴らしい世界を感じよう