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友人のブログにとても素敵な紹介がされていて、どうしても気になって読みました

続きが気になって夢中で一気に読んでしまう本には出会ったことがあります。
でも、この本はなかなか読み終わらなかった。ううん、読み終えたくないと思ってしまった。

宝物のような言葉が、わざとらしく隠されているのではなく、自然に大切にそっと置かれていて、だからこそ見落としてしまいそうで、なんとか見落とさないようにゆっくりゆっくり読みました。
なんとなく過ぎていってしまうのがもったいなくて、ひとつの言葉を何度も何度も読み返してしまうんです。

長い時間をかけて読み終えた後、自分や周りのものが内側から放つ光が透き通ったように強くなるあの感じ・・・。守ってくれる、あるいは守られていることに気付かせてくれる、そんな本です


 少し前は失ったものを嘆いてばかりいたが、今となってはなにも失ってなんかいなかったことがなんとなくわかる。
 自分の体と心と魂、それを持ってさえいれば、欠けるものはいつでもなにひとつなくて、どこにいようと同じ分量の何かがちゃんと目の前にあるようなしくみになっているのだ。もしそう感じられないのであれば、それは本人の問題に過ぎない。

 どこまでもいつまでも大きなものに守られて生きていく、たとえたまにそれを忘れて傲慢な気持ちになることがあっても、ひとりで生きているような気持ちで暴走しても、それさえも包んでいる何かがある。本人は孤独を感じたり悲しみや試練に大騒ぎしてじたばたといろいろな感情を味わっているが、大きな大きな目で見れば、実はいつでも守られている。


これは「その1 アンドロメダ・ハイツ」。
「その2 痛み、失われたものの影、そして魔法」、「その3 ひみつの花園」が待っています。

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