再び“山の神”は、箱根の山を飛ぶように駆け上がった。
4分半の差を逆転するだけでは飽きたらず、2位に3分以上の大差をつけて、圧倒的な往路優勝を東洋大学にもたらしました。
奇跡と言われた昨年の自身の区間新記録さえ更新してみせました。
まさに“別次元”。
その美しく強い走りに、誰もが魅せられました。
僕の目には、弱冠二十歳の彼が箱根の山に棲む魔物そのものに映りました。
笑顔さえ見せながら、ライバルたちの夢を喰らい、さらに強く強く美しく・・・走る。
しかし、まだ終わりじゃない。
重い重い襷をつないで、再び箱根から東京まで帰ってくる。
果たして明日は・・・。
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