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この素晴らしい世界を生きるために
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『1Q84』を読んだ後に、そういえばしっかり読んだことがなかった『ノルウェイの森』を

改めて、この小説がそんなに売れたということがちょっと不思議。
決して駄作とかいう意味ではなく、作品全体を包むあの曇り空と、どうしようもない閉塞感と喪失感は、多くの人が共感できる類のものとは思えないから。

そう、決して「おもしろい」小説ではない。

ただ、「死」を生の向こう側にある遠いものとしてではなく、生が含む死或いは死が含む生として身近に置くこと。
そして、たとえ死が身近なものでも大切な人を喪うことは、耐え難く悲しく辛く淋しいということ。

そんな喪失感を知りながら、それでも人を愛し求めること。

それらは共感できるものだった。
だからこそ字を追うことに、痛みを伴う作品でした
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かなり前に読んだ乙一さんの『暗いところで待ち合わせ』を読み直しました


視力をなくし独りで暮らすミチルと、殺人事件の容疑をかけられてその家に潜むアキヒロとの不思議な同棲生活

こんな不気味な状況なのに、じんわり心があったかくなる不思議。

改めて乙一さんの魅力を感じました
そして、やっぱり『暗いところで待ち合わせ』という題名がとてもいい



「ここまでの道、大変だったでしょう」
「一人だったら、三回は死んでた」
「道に迷ったりしなかった?」
「一人だったら、迷っていたかも」
「寂しくなかった?」
「全然、寂しくなかったわ、一人じゃなかったから」


高校時代からの一番の友達の結婚披露宴にいってきました
菓子投げや手のこんだ余興など、ずっと飽きさせないとてもいい披露宴でした

新郎も新婦も披露宴中ずーっと最高の笑顔でした
本当に幸せそうでよかった


この頃僕の周りでは幸せな結婚をする人が続いています
また子どもを授かって親バカ発言を連発している人も多いです

ありふれているけれど、奇跡のような、そんな幸せに憧れてしまいます

昨日の夜、ついに「おじさん」になっちゃいました

兄の奥さんが無事に男の子を出産したんです

この一週間、期待と不安でずっとドキドキしていましたが、生まれたという知らせをうけて心の底から安心しました


まだ名前も決まっていないし、顔もみていない「甥」のことが、もう可愛くて可愛くて仕方ありません
最初にあげるプレゼントはなにがいいかな


「おじバカ」になっちゃいそうですが、この素晴らしい世界に生まれてきた新しく輝かしい生命に、尽きることのない幸せが溢れるほどに降りそそぐことを心から祈ります

早くあなたに会いたいです

b2497bde.jpg







この前の休日に、大切な漫画『ソラニン』の映画をみてきました


芽衣子さんを演じた宮崎あおいさんがとても素敵でした
きっと宮崎あおいさんを含めて、キャストもスタッフも、僕と同じように『ソラニン』を大切にしているんだろうと感じられたことが幸せでした
なにより、芽衣子さんの「ソラニン」を聴けてよかった



どうしようもなくくだらない、どうしようもなくかけがえのない、ダラッと続く幸せが。
甘えと逃げと、わがままと無責任と諦めと堕落と妥協と夢と、立派なことなんて何ひとつないけれど、僕たちは大切なものを大切にすることができるかな。
それくらいは、それだけは、できるのかな?
「さよなら」をすることができるのかな?

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